砂かぶりの夜

大相撲☆ブログ、砂かぶりの夜

大相撲が「大相撲」と呼ぶにふさわしかった時代の
感動の記憶、そして現在から未来の土俵へ

大相撲名古屋場所、お見事魁皇史上3位
大相撲名古屋場所12日目、魁皇が偉大な記録を達成しました。
幕内勝利747勝、あの大鵬を追い抜いたのです。

年6場所制となったのは大鵬の入門から1年半後だから、ほぼ同じ条件で
の記録。私が大相撲を初めて見たときの絶対王者、大鵬の数字を抜いた
のです。

大相撲は相撲道であり、ならば当然記録を重視すべきではありませんが、
立派なものは立派です。

私にとっては大鵬という四股名にインパクトがありますが、若貴時代から
の大相撲ファンにとっては、魁皇は大相撲の記憶そのものでしょう。まさ
にリヴィング・レジェンドというべき存在です。

その達成を36歳の誕生日に、それも大関として勝ち越しを決める相撲で
決めたのです。これがプロ野球なら一旦プレーを止めて、花束贈呈ですね。

36歳とはいっても、魁皇は相撲を少しずつ変えながら、大関の地位を
守っています。全盛期の怪力振りをたまに見せつつ。

1つ上げるとすれば、若い頃は1枚廻しでも豪快に投げていたのが、
最近は廻しを全部しっかり引くことが多くなりました。

腰を低く、おっつけながら巧く廻しを引くからでしょう。今場所の
稀勢の里との左四つの相撲、廻しの位置の高さの違いが明らかでした。
どちらが先に廻しを引くか、予想が外れた人は少なかったと思います。

当たり前ですが、魁皇は今日もいつものように淡々と土俵を務めました。
また数字の話で恐縮ですが、今場所で幕内在位も90場所の大台、この
記録も朴訥な魁皇に似合っています。

力士らしい力士の代表ともいうべき魁皇。ケガに気をつけて、まだまだ
頑張ってもらいたいものです。
Posted by Taihei
大相撲コラム / 23:02 / comments(0) / trackbacks(0)
大相撲名古屋場所、豪栄道ガツンと当たる
おとといの元琴錦の浅香山親方に続き、今日は元寺尾の錣山親方の解説
でした。若手の解説者2大ホープですね。

浅香山親方も渋いところを見せました。例えば、「いろいろな立合いや
攻め方をするべきです」みたいなこと言っていました。

アナウンサー(山口さん?)は、「型をつくるのも大切では?」といった
質問をしていましたが、浅香山親方は詳しくは答えていませんでした。
(たぶん長くなると思ったのでしょうか)

いろいろな立合い・攻めが出来ること自体、1つの型なのでしょう。
実際、琴錦はそんな力士でした。

「豊ノ島は反り腰で突っ張りをしのげる」という言葉にもアナウンサー氏
は、「反ったら、突っ張られやすいのじゃないですか?」との質問。

厳しく言えば、断片的に大相撲を捉え過ぎている、という印象の質問
でした。

北の富士さんが絶賛するその技術解説は、ベテランアナウンサーとじゃない
と、まだ生かしきれていない部分があると少し感じました。

そして錣山親方、舞の海との掛け合いも良かったですね。以前に
「それは違うよ」と叱るように舞の海の解説を否定した錣山親方、
プライベートで仲が良いからこそ言える話です。

今日は「垣添は廻しを引くべきだった」と言う舞の海に「初めて意見が
合ったね」と親方。そういえば、愛弟子豊真将には浅香山親方と同じよう
なことを語っていました。「同じことしか稽古しない。工夫が足りない」と。

また最近は舞の海も「攻めだけではなく、色んな状況の稽古をすべき」
とよく語っています。

さらに北の富士さんも、先場所の安馬のやぐら投げ風の打っ棄りに
「久し振りに見た豪快な技。突き押しや寄りばかり教えていると、個性的
 な決まり手を見る機会は減っているのでは」と語っていました。

もちろん北の富士さんも自覚していましたが、これは微妙な部分を含んで
おりますが・・・。どうしても、まず勝ちたいというのがありますから。

上記4人の名解説者(舞の海も)が語っているのは、熱戦を多く見たい、
これに尽きるような気がします。

琴奨菊戦で良い上手の取り方をした稀勢の里、今日は錣山親方に「張差しは
見たことあるけど、"張って何もしない"を見るのは初めて」と散々でした。

豪栄道は手で廻しを探らず、右肩でガツンと行きましたね。
これを繰り返してほしいと思います。
Posted by Taihei
大相撲コラム / 23:37 / comments(0) / trackbacks(0)
相撲コラム「天下泰平記」、今週も安馬と稀勢の里です
相撲コラム「天下泰平記」、名古屋場所は波乱の予感と場所前から書いて
いただけに、白鵬が2差をつけた状況は、自分の見通しの甘さを自覚して
おります。

主な内容は期待通りの活躍の安馬と、残念ながらの稀勢の里が中心です。
今場所はブログも安馬と稀勢の里に偏ってしまったきらいがあります。

しかし安馬も厳しいようですね。今日の琴光喜戦は皆さんも気付かれた
と思いますが、立合いで左足が浮き、右足だけに体重を掛けていました。

相当悪いのかもしれません。今場所は押しから四つへの流れが良い
と何度か書きましたが、今日はノド輪で決めてやろうとするかのような
かなり強引な相撲で、体に余裕が無いという感じでした。

名古屋場所はいよいよ大関レース本格化か?と勢い込んで見ていました
ので、平幕の力士にあまり触れていませんでした。

大関レースは残念ながらトーンダウンしましたが、後半戦は豪栄道や
豊響・豊真将など、若手力士を細やかに書こうと思います。

琴光喜には粘りを見せてほしいところです。個人的には十両の優勝争い
が、今一番の楽しみですが・・・。
Posted by Taihei
大相撲コラム / 23:05 / comments(0) / trackbacks(0)
大相撲名古屋場所、波乱の名古屋の"逆波乱"
大相撲名古屋場所注目の力士、琴光喜と安馬に相次いで土が付きました。
"波乱の名古屋"を期待する者にとっては、まさに"逆波乱"でした。

安馬は若ノ鵬の"八艘跳び"ならぬ、"垂直跳び"に苦杯を舐めました。
若ノ鵬が下りたところで、腹を押せば土俵を割っていたところを、安馬は
深々と廻しを引きました。

これは勝手な想像ですが、安易な立合いをした若い力士に相撲の厳しさ
を叩き込もうと、充分に廻しを引き付けて、土俵に叩きつけようとしたように
見えました。

しかし、今まで経験したことの無い体重の掛かり方だったため、安馬は
不覚を取ったと思います。

経験していなくて当然です。プロレスでいうところの "コーナーポスト
最上段からの攻撃"、あるいは "ロープに飛んでのタックル" と同じ
わけですから、相撲ではありえない重心の移動があったはずです。

若ノ鵬は喜んでいたようですが、ほぼ間違いなく次は通用しない勝ち方
をして、まったく価値の無い勝ち星でした。むしろ安馬に叩きつけられた
方が、本人のためだったでしょうが・・・。

琴光喜にはベテランらしさを求めていますが、負けるときは正反対の
負け方をします。琴光喜・安馬ともに、ここで崩れず踏ん張ってほしい
ものです。

稀勢の里は今場所初めて、上手の良い位置を引き、1枚廻しでもあり
ませんでした。そのうえ張差し。

しかし今日の張差しは、振り幅の小さい張り手でした。ちょうど右ハズを
ちょこっとだけした、ちょっと押したみたいな張差しです。

重心が高くなる、大振りの張差しでなかったら、今日の立合いでも向いて
いるかもしれません。

稀勢の里の課題は低い重心の体勢を保つこと、その目的が達成されるので
あれば、形は張差しでも問題無いのです。

"張差し"というか、相手の顔をコンパクトに押して上手を引く "押し上手"
というべき立合いでした。
Posted by Taihei
大相撲コラム / 20:33 / comments(0) / trackbacks(0)
大相撲名古屋場所中日、多かった見応えのある相撲
大相撲名古屋場所、中日の8日目は熱戦が多く見られました。
その中でも黒海ー栃ノ心の、初のグルジア人同士の取組はお互いに
力を出し切った相撲でした。

黒海の左と栃ノ心の右、四つ相撲になれば栃ノ心も力をつけていますが、
立合いの攻防で黒海のキャリアが生き、左四つに持ち込みました。

この体勢から栃ノ心が必死の抵抗を見せて、見応えのある大相撲と
なりました。

プライベートでは親交があるだけに、お互いに負けたくないとの意識が
強かったようですが、その辺の精神的な部分が相撲に現われました。

ということは、淡白な相撲とは、それだけ対戦相手への思い入れの無さ
の結果だという気がします。

以前にグレイシー柔術で400戦無敗と言われたヒクソン・グレイシーが
「勝つためには、まず相手を尊敬すること」と語っていました。

尊敬する相手には、安易な戦法は取らないということでしょうね。

今日は待ったの多い日でもありました。黒海ー栃ノ心も、なかなか合わず
仕切り直しかと思わせながら、再度合わせて立ちました。そこには駆け引き
ではなく、本当に気を合わせていた迫力を感じました。

相手への思い入れという部分では安馬ー稀勢の里、途中で稀勢の里の左頬
を思い切り張った安馬が、勝負が決まった後で稀勢の里の左頬に軽く手を
当てていたのが印象的でした。

ライバル関係や先輩・後輩など、相手への意識と土俵の充実は強く関係
していると改めて思ったしだいです。

それにしても安馬は、稀勢の里への仕草や帰り支度での着物姿など、ます
ます "花" のある力士になってきました。

それも北の富士や千代の富士、貴ノ花や貴乃花のような、飛び切りの "花"
です。
Posted by Taihei
大相撲コラム / 21:34 / comments(0) / trackbacks(0)

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