砂かぶりの夜

大相撲☆ブログ、砂かぶりの夜 大相撲が「大相撲」と呼ぶにふさわしかった時代の感動の記憶と、大相撲の本場所の結果、そしてタイヘイの紙相撲解説

白鵬が本格四つ相撲なら、豊響は本格押し相撲力士です
大相撲名古屋場所で活躍した若手力士といえば、敢闘賞を獲得した豊響が
上げられます。いつまでも幕内下位にいる力士ではありません。

豊響は "平成の猛牛" と呼ばれるため、どうしても "昭和の猛牛" 琴桜と
比較して見てしまうことがあります。

そういう目で見ると、やはり体の違いを感じます。琴桜は182センチで
150キロ、筋肉の塊のような体をしていました。

豊響は184センチ・171キロ、体は充分に張りがありますが、締まる
べきところの締まり具合が琴桜に劣ります。

そのため以前、豊響は今の体重が適正体重か?的な文章を書いたこともあり
ました。入門以来、体重が減ったことがないというのも何かで読みました。
もちろん豊響は豊響ですから、体重うんぬんはよけいなお世話でしょうが。

また琴桜はぶちかましやノド輪だけでなく、廻しを引いても吊り出しや
やぐら投げなど、壮絶な強さを見せました。

そこが大きな違いと思っていたら、10日目の栃煌山戦では廻しを引いて
勝ってしまいました。もともとは四つ相撲だった豊響が、地力を発揮した
相撲でした。

琴桜は柔道出身で、若手の頃は投げてばかり。そのためにケガが多く、
師匠に徹底的に押しをやらせられたようです。地力が付いてからは組む
ようになり、横綱時代は投げよりも吊りや寄りの方のイメージです。

豊響も同じ成長過程を通っているのかもしれません。ただ琴桜は、実は
若手の頃から四つ相撲も結構取っています。決まり手も決して押し出しが
目立って多かったわけではないのです。

それでもぶちかましキングと呼ばれたのは、ぶちかましやノド輪を強烈に
印象付けたからでしょう。正面から受けた横綱柏戸の胸が、真っ赤になった
ことがありました。

さて豊響は、まだ自己最高位は前頭6枚目、横綱・大関と当たる地位に
なったことはありません。若手の頃から大物喰いだった琴桜に、この点も
似てほしいと思います。

12日目の木村山戦、左からの強烈なおっつけを持つ相手に対して、右の
ノド輪が跳ね上げられるのではと見ていましたが、ノド輪は出さずハズで
いきました。この辺の相手とは格が違う、とさえ思えました。

また左のおっつけも、かなり低い位置から押せるようになっています。
今度こそ上昇気流に乗ってもらいたいところです。とにかく、早く上位に
当たるところまで来てもらわないと面白くありません。

最近の突っ張り合いは、引きと叩きがセットのようになっていて、ボクシ
ングのジャブの応酬からヒットアンドアウェー戦法を見ているようです。

豊響のような本格押し相撲、本当に久し振りの登場です。
Posted by タイヘイ
豊響の特集記事 / 21:28 / comments(0) / trackbacks(0)
相撲内容は8勝7敗以上に充実していた豊響
大相撲夏場所、勝ち越したとはいえ8勝7敗、15枚目という位置を考えれ
ば、決して満足出来る成績ではなかった豊響。

場所前に "豊響は上位にいるべき力士です" で書きましたが、爪先立ちに
なるほどの無理なノド輪は見られず、ハズ押しとおっつけで相手を下から押し
上げる、期待したものに近い相撲内容でした。

じわじわと押していく相撲で快調に迎えた8日目、嘉風の変化に対して
凄い形相で反撃しましたが、このときの押しが夏場所で初めて見る大振り
の突っ張りで、それも巧くはぐらかされました。

この嘉風戦の黒星からまさかの5連敗、ムキになって上半身主導で押し込む
豊響の悪い面が出てしまいました。

しかし場所を通して、春場所以前と比べると小刻みな押しに徹していたと
思います。"平成の猛牛" のアダ名を意識しない相撲内容でした。

場所中 "土俵を引き締めてほしい豊響" の中で、"猛牛"よりも"コッテ牛"と
書きましたが、コッテ牛とは人の言うことを聞かないで暴れる牛、頑固な牛と
いう意味らしいです。

相手が嫌がる、じわじわとした押しに徹する姿はコッテ牛という感じです。
「大関を狙うならば、廻しを引いての相撲も身に付けてほしい」との舞の海
の解説は、ぶちかましからノド輪、廻しを引けば豪快な吊りとやぐら投げの
昭和の猛牛琴桜のイメージかもしれません。

夏場所の豊響の相撲は、25年前に史上初の三賞独占、翌場所大関に昇進
した押しの大関大受の朝日山親方の押しの型に、少し似てきました。

古傷の悪化により両肩から両手先までしびれて、大関在位5場所に終わった
悲劇の大関でしたが、広い肩幅を利して、じわじわと押しまくった三賞独占の
場所の押し相撲は見事でした。

体型と押しの型、そして引き技を見せないところは似ていますが、大受は
いなしが巧く、前に落ちにくい力士でした。

そこを磨けば、豊響も大関候補と呼ばれる存在になるでしょう。8勝7敗
と大勝ちではありませんでしたが、相撲内容は来場所以降に期待できる
ものでした。

まずは横綱・大関と当たる位置まで、番付を早く上げてもらいたいところです。
Posted by タイヘイ
豊響の特集記事 / 23:23 / comments(0) / trackbacks(0)
大相撲4日目、淡白な土俵を引き締めてほしい豊響
率直な話、今場所は淡白な相撲が何時にも増して、多いような気がします。
突き落とし、叩き込みが決まるのを悪く言うつもりはありません。

ただ、それが最初の仕掛けで決まってしまうのは淋しいものです。
押し合いから、いなし合いという展開のすえの引き技なら納得しますが。
死力を尽くした攻防の末なら、前に落ちても説得力があります。

何度も書いていますが、私は基本的には決められる方が悪いという姿勢
です。そう言わないと、相撲が変質してしまうからです。1度引かれても、
残す足腰を持っていてほしいと思います。

もちろん淡白な相撲は、引く力士が最初にきっかけを作っているわけです
から、あまりに目に余れば気持ちも変わりそうですけど。

さて良い話題、引かない力士豊響が頑張っています。先週 "期待の若手力士"
のコーナーで 今場所は豊響に期待する という内容で書きましたが、その期待
どおりの押し相撲が出ています。

自分の体が伸び切らない範囲で押しています。ノド輪を出しても、無理な
体勢になりそうなところでハズ押しに切り替え、おっつけでフォローして
います。

派手さはありませんが、豊響にもっとも合った押し相撲を見せています。
"平成の猛牛"の派手で豪快なイメージとは少し違いますが、豊響に向いて
いれば、"猛牛" ではなく "コッテ牛" で良いと思います。

今の押す位置と腰の位置なら、そう簡単には引き技は食わないでしょう。
淡白な今場所の土俵を引き締めてほしい、豊響です。
Posted by タイヘイ
豊響の特集記事 / 01:02 / comments(1) / -


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